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向きが変わるので、スタート位置の向きを正しくしてから、出発の合図を出すべきである。向きが正しくない場合には、完全な状態になるまで。出発してはならない。
(2)出発位置近くの障害物曳航機とグライダーの軸線が違っていると、出発後、グライダーは蛇行する。出発位置は、障害物から充分離れた場所に設置しなければならない。横風の場合、風上方向に向きが変わりやすいので、風上側の障害物には特に注意する。出発点付近に障害物があるとき、CGフックの機体の場合には、翼端保持者もこの点に気をつけなければならない。
(3)離陸時の翼端保持者。3−99図に示したように、グライダーのパイロットが親指を立てる合図を見せたときは、翼端係は翼端を上げ、主翼を水平にする。この際、グライダーパイロットは、曳航機に対し、曳航コース・離脱高度および位置(空域)を無線で連絡する。
「○○機、準備よし、高度○○m、○○上空、出発用意!」
曳航機パイロットは、
「高度○○m、○○上空、張り合わせます。」
と静かに張り合わせる。
飛行機曳航はウインチ曳航と異なり、離陸に要する時間が長くかかる。そうなれば、舵の利かない状態が長く続くので、翼端保持者は注意しなければならない。風が正対しているときは、どちらの翼端を持ってもよいが、風がどちらかへ吹いているときは、機体が風上側へ向きやすいので、翼端保持者は曳航機の翼端を持つ。曳航フックがCG点近くで中央軸線からはずれてついている場合には、フ

 

 

 

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